『瞑想ヨガと呼吸のきほん』4.穏やかな呼吸

現状【呼吸の緊張】→プロセス【解放的な呼吸】、そして今回はゴールとして【穏やかな呼吸】について綴っていきます。

解放的な呼吸、いかがですか??

ゆったりと深い呼吸、心地よいですよね。


ですがこの解放的な呼吸は、心に効かせるヨガにおいてはゴールではなくプロセスです。

そのことについて詳しく綴りながらゴールとしての穏やかな呼吸について説明してゆこうと思います。


解放的な呼吸が心地よいわけ

プロセスである【解放的な呼吸】についてもう少し補足を綴ってゆきます。

ゆったりと解放的な呼吸は本当に心地良く、心身ともに生まれ変わってゆくように新鮮です。

そんな解放的な呼吸をしているとき、すなわち呼吸の持つ機能・能力を総動員して呼吸をしているとき、私たちの内面の流れもまた、ゆったり深い起伏を描いているような状態です。

対して日常では、私たちの呼吸、そしてエネルギーの流れの状態は混沌としています。
外や内からの影響をダイレクトに受けるほどに、ゆったり深い起伏を描くどころか、呼吸もエネルギーの状態も雑然としている状態ではないでしょうか。

現状【呼吸の緊張】でも綴ったように、呼吸によって内に沸き起こるものを外に表現する際に変換しているなかでは、どうしたって緊張や抑圧は生じます。
また、呼吸に姿勢の崩れが大きく影響してくことも、身体と呼吸の関係を綴った前コラムの中やクラスでの実感を通じて、理解してもらえていると思います。

呼吸を意識することすら忘れ、意識が外に外に向いている状態では、内面の色んな流れは内外の様々な影響をダイレクトに受け、混沌と乱れたり衝突を繰り返したりしているのもまた自然なことですよね。

そんな内面の様子は少し整理整頓してゆく必要があります。

そのために、プロセスとして解放的な呼吸を取り戻し、実感することが大切、前コラムに綴ってきたところです。

雑然とした呼吸から、ゆったり深い呼吸を目指し、そう目指す中で実際にゆったり深い呼吸が起きてきたら、その呼吸を大切に味わうこと。私たちが呼吸の現状を受け入れた上で最大限にできる努力として、本当に必要で大切なプロセスです。

良し悪しではなく、混沌と衝突した内面の流れから比較したら、整理整頓されながら解放的に繰り返される呼吸は本当に心地の良いもの。
その体験を繰り返し重ねることの大切さを、ここでもまず強調しておこうと思います。

解放的な呼吸の先

雑然とした混沌を整理整頓し、ゆったり深い解放的な呼吸が起こる。
とても大切なこと、じっくり時間をかけて実感を重ねていきたいところと強調することに再び時間をかけましたが、そこはゴールではなくプロセスであることを理解していただくことが今回のコラムの最重要ポイントです。

ゴールとも思えるような解放的な呼吸がプロセスである理由をここから綴ってゆきたいと思います。

ゆったりと深い呼吸が起きている時、エネルギーの状態は大きく動きを伴う状態です。
それは確かに、雑然とした混沌と比べると居心地の良い心地よい状態。

激しい波が穏やかな波になった状態ではあるのですが、"大きく動きがある"ということを理解しておきましょう。

ヨガや瞑想のゴールでもある瞑想が深まった状態では、エネルギーの起伏は凹凸が少なく穏やか。
まるで止まっているかのように穏やかな動きの状態になっています。

そしてそんな時、私たちは静けさや穏やかさを自分自身の内面に実感してゆくのです。

だから"瞑想=静かになる"という説明がなされているのだと思います。
実際には、静けさは起こるものです。

例えば、クラスのラストのシャヴァーサナや座法瞑想で、解放的なゆったり深い呼吸を意識的に繰り返し続けていると、静けさは訪れずらいもの。

息を忘れているような瞬間があったら、むしろそれで大丈夫ということを伝えておこうと思います。
(かといって、潜めないでくださいね(笑))
呼吸の解放だけをゴールと捉えていると、穏やかさがせっかく深まっていることを時に邪魔してしまうことがありますよ。

解放を経て、必要なように自然な呼吸が続いてゆく。
そしてその延長線上に、起伏の少ない穏やかな呼吸が起こって、その時私たちは内面に静けさ・穏やかさを感じてゆくのです。


穏やかな呼吸を通じて


呼吸のプロセスを経て、ゴールである穏やかな呼吸を感じる。
そんな中で時に訪れる静けさの中、私たちはどんなことを実感してゆくのでしょうか。

それは本当に様々な感覚ですが、そのどれもが"すでにあるものがいかに素晴らしいのか"という気付きに繋がっていると私は感じます。

・何にも左右される必要のない確かな自分の存在

・ありのままの自分としっかり繋がりあっているという実感

・呼吸の尊さ

・命の尊さ

・生かされていることへの感謝

上に書いたことはほんの一部ですが、そのどれもが、私を含めてみんなが、すでにここにあることを当たり前のように捉えている対象と改めてしっかりと繋がり合うことです。
まさにヨガという語源、"つなぐ"そのものですね。

そんな繋がり合いについて、呼吸を大切にヨガや瞑想を実践することで、すでにあるものと改めて素敵に繋がり合うこと。
そのことについてお届けしたこのシリーズを通じて、この実感を積み重ねることから日常のちょっとしたこと、日々の過ごし方がより豊かに彩られてゆきますように。

マットの上でどんな呼吸を大切にしてゆくかが私たちの人生に関わる。
大げさなようで、ヨガや瞑想が時に人生を変える力を秘めているのは、要するにこういうことなのです。

呼吸への向き合い方を大切に、ヨガや瞑想を実践してゆくことで、必ず素晴らしい実感に辿り着くと私は確信しています。

だってその素晴らしい実感は、ちゃんと私たちの中にすてにあるのだから!!

これにて、呼吸×瞑想ヨガのきほんについてのコラムはおしまい。
みなさんに、素晴らしい気付きと確信の機会が訪れることを願っています!

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