『瞑想ヨガと呼吸のきほん』3.解放的な呼吸
2時間かけて書いたコラムがパソコンの操作ミスなのか、なぜか一瞬で消えてしまいました。
ショックとともに、再び書き綴っています。(つд⊂)うう~、いい感じに綴れたのに。。。
では気を取り直して!!
前回から現状→プロセス→ゴールに分けて、呼吸をどのように実践してゆくか綴っています。
今回はプロセスにあたる「解放的な呼吸」について!
前コラムでご理解いただいたように、私たちは多かれ少なかれ呼吸に緊張を蓄積した状態で過ごしています。そんな呼吸を、「自然な状態へ還してゆく」こと、それがこの解放的な呼吸のプロセスです。
呼吸の仕組みを知る
自然な状態へ還してゆくためには、呼吸そのものの仕組みをよく知ってゆく必要があります。
理科で習ったレベルでのお話ですが、「心に効かせるヨガ」において大切な部分のみの説明とさせていただきますね。(だから酸素や二酸化炭素は出てきません(笑))
まず、呼吸は肺で行われています。肺が膨らむと吸う息が起こり、肺がしぼむと吐く息が起こります。この肺は心臓などと違って筋肉を持たぬため、自力で収縮することはしていません。(心臓は筋肉を持つため自力で収縮可能です)ではなぜ、肺は膨らんだり萎んだりしているのでしょうか。
それには、肺を囲む胸の部屋の状態が大きく関わっています。肺を囲む胸の部屋とは、上は胸骨、左右は肋骨、下は横隔膜で囲まれた部分のこと。この部屋の広さ・圧力が変化することで、その影響を受けた肺は膨らんだり萎んだりしている、ということです。
とってもシンプルに大雑把に、呼吸の仕組みを確認しました。
そして改めて、呼吸はまぎれもなく身体でしているということ、しっかり理解していただけたと思います。
呼吸の仕組み、その自然な動き
呼吸の仕組みが理解できたら、次はその仕組みを自然に還すために、自然な動き方とはどんなものなのかを確認してゆきましょう。
まず、息を吸うと肋骨は左右に広がりながら上に上がってゆき、横隔膜は下に下がってお腹が少しふくらんでゆきます。
息を吐くと肋骨は左右の広がりを戻しながら下に下がってゆき、横隔膜は上に上がってお腹が少しへこんでゆきます。
これが、呼吸をするときの胸の部屋の自然な動きです。
まさに身体で呼吸していますね!!
例えば猫背のまま伸び伸び呼吸しようとして、そもそもの胸の部屋のスペースが狭まっていれば解放的な呼吸は起こりづらいもの。
また肋骨の隙間には肋間筋という細かい筋肉があるため、使わなければ硬くなって自然な動きを妨げてしまうことも。
身体を伸び伸びと使ってアーサナを行うと、いつの間にか呼吸そのものの緊張がほぐれて解放的な呼吸が起きるのは、こんな仕組みによるところなのです。
解放的な呼吸に向けて
仕組みや自然な動き方を理解したら、あとは実践でよくよく意識を向けてゆくことが大切です。
いつもクラスでお伝えし続けているように、身体がほぐれることで呼吸がほぐれていく実感を、たくさん積み重ねてゆきましょう。
アーサナは本当に良く作られていて、息を吸うときには広げたり伸ばしたりすることが多く、息を吐くときにはお腹周辺が収縮する動作が多く、自然な呼吸の動きを引き出してくれます。
時に呼吸が抑圧されるようなアーサナも、積極的に取り組んでみてほしいです。
様々な方向から呼吸を揉みほぐしているのだと捉えながら、自然な動きそのものを丁寧に感じ、そしてほんのちょっと手助けしてゆく意識を持ってゆきましょう。
クラスではその手助けに、意識しづらい横隔膜の動き方を追い続けながらアーサナを行っていきました。
緊張から、呼吸を自然に還すために手伝い、そして次第に自然に成されているその呼吸を味わってゆくと、心身ともに解放的な感覚に包まれてゆくここと思います。
ゆったりと深い呼吸のもたらす開放感を何度でも実感し、重ねてゆきましょう!!
次回はゴールとして「穏やかな呼吸」についてです!
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