【陰ヨガコラム】vol.2陰ヨガってどんなヨガ?

唯一無二なアプローチ、陰ヨガ。
その魅力を綴る陰ヨガコラムのvol.2、陰ヨガってどんなヨガ?
筋肉をリラックスさせた状態で5分程度のゆるやかなポーズを続ける陰ヨガは「気」の流れや血流を促し結合組織の健康維持に役立つヨーガで、初心者も取り入れやすく、またアクティブなヨーガを補うプラクティスとしても理想的。

陰陽とは?
中医・タオイズム(道教)では、万物は互いに補完しあう「陰」と「陽」の側面から捉えることができ両要素のバランスをとることで、内面に調和をもたらすことができると考えられる。

陰ヨガでは、体中の筋肉組織を「陽」、骨や筋肉をつなぐ筋膜や関節などの結合組織を「陰」と捉えて、主に「陰」の組織にアプローチする。

紹介したのはポール・グリリー先生の陰ヨガDVD『ポールグリリーに学ぶ陰ヨガ』のパッケージにある説明文です。

ここからは私なりに、陰ヨガの特徴や目的について綴ってゆきます。この3つのことはクラスをする際にも必ずお伝えしていることです。

1.陰ヨガでは、身体深部【結合組織や関節など】にアプローチすることをひとつの目的としています


その他のアプローチと比較して、陰ヨガは筋肉よりもより身体の深部にある組織、筋膜や結合組織、関節=骨と骨の隙間にある靭帯などに働きかけることを大きな目的としています。
要するに、陰ヨガ以外のアプローチよりも、より深いところをターゲットにしている、ということです。

ここに陰ヨガの大きな魅力があると思います。

身体のより深くと向き合うということは、心のより深くと向き合うことでもあるのです。ということは、ヨガ哲学の根幹である身体と心の繋がりを、より深いレベルで実感できる機会が陰ヨガには含まれているということです。

だからこそ、瞑想的なヨガの深まりに対しても素晴らしい道しるべとなってゆけるのだと、実践とともに確信しています。

2.陰の組織【深部】に働きかけるために、アーサナの行い方がとてもユニーク

陽の組織である筋肉と、陰の組織である結合組織。機能や役割が全く違っているのだから、働きかける方法を変える必要があります。
効率的に陰ヨガを実践するポイントなので、ぜひ覚えておいてください。

陰ヨガでは、深部にアプローチするために、背骨を伸ばし筋肉を働かせるようなアーサナの行いかたではなく、出来るだけ筋肉の力をくったりと抜いてアーサナを行うことが必須です。

そのための手助けとして、私はプロップスを使うことを強くお勧めしています。
(このあたりは先生によって違っている部分かと思います。)

私がプロップスを使うことを強く強くお勧めする理由は、陰ヨガは"委ねる"という感覚を体験し、積み重ねることに抜群に長けていると感じているからです。それをとことん体験して積み重ねてゆくことの意義を、すごく実感しているからです。

委ねられるところに向けて、アーサナと身体が調和しやすいところを探して行く。身体がどう感じているかを大切に受け取りながら、それぞれのアーサナで効かせたいところに効かせる形を探し、そこで心底委ねてゆく。
アーサナと身体が調和するポイントに行ければ、あとはもうただただ自然に委ねる感覚は深まってゆくのです。プロップスはそのベストフレンドだと思っています。

プロップスを駆使して、クリエイティブに、アーサナと身体の調和が深まるところをそれぞれが探してゆくと、そこで起こるのが、みんなアーサナの形や見え方がそれぞれになる!ということです。

でも、陰ヨガではそれを大きく受け入れています。

だってみんなの顔が違うように、身体の中の状態もみんな違っているのだから、アーサナの見た目だってみんな違ってくるのは自然で、そしてそれで構わない!!

深いレベルで委ねようとすることで今ここにいる、本当の自分と出逢う。その出逢いを、出逢いから始まるそのプロセスを、目の前にあるいろんなことを受け入れる。
"今、ここ"に常に寄り添う、そういう練習、そういうマインドフルネスなひとときを積み重ねること。陰ヨガならではの、瞑想の深め方だと思います。


3.深部にアプローチするために、アーサナのホールドが5分程度と長い

そして最後のポイントは、ホールド時間が長いということ。

関節のなかの靭帯や結合組織は、筋肉と比べて硬い性質。また、筋肉は意思でストレッチしたり収縮したりできることに対して、靭帯や結合組織は意思でそうすることができない部分です。

だから、重力と時間の長さを用いる必要があります。それぞれのアーサナが深部に負荷をかけ、そこに重力と時間の長さが加わります。そのためにホールドが5分程度と長くなるのです。
この結果的に急がない感じも、陰ヨガならではな向き合い方だと思います。そして、そこからありのままの自分に寄り添う時が始まってゆくのです。

この5分、クラスを指導していると、みんな外からみたらほとんど動かないんです。
でも、自分も実践しているからよくわかります。ものすごいドラマが内面で繰り広げられているということ。
働きかけることのあとに、ちゃんとただ委ねる、ただありのままを受け取ろうとする、そういう時間がたっぷりあることが、本当に陰ヨガの魅力ですねー、ホントに。

綴っていたらなんだか陰ヨガしたくなってきました(笑)。

なので、今回はこの辺で。

陰ヨガってどんなヨガ?
その行い方、そういう行い方に潜んだ魅力をお伝えしました。


次回は、こんな陰ヨガの中で育めるハートフルな感覚がどんなものか。
陰ヨガと受け入れること、受容すること、容について。
10/22の陰ヨガイベントでのテーマでもあり、陰ヨガを通じて多くの方とシェアしたいステキなこと、綴っていきたいと思います。

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