『5elements』6.空

今回は5つ目の要素『空』について綴ってゆきます。

 繰り返しとなりますが、ポイントは3つ!
 1.地・水・火・風・空とは、どんな要素?
 2.それは身体のどの部分に優位に働いているの?心身にどう影響しているの?
 3.その要素を実感したり育んだりするための身体の使い方は?

 "空"の要素 

5番目に紹介するのは"空"の要素、空と書いて「くう」と呼びます。

これもやはり、2種類のエネルギーの振る舞いである引力と斥力をベースに、そのブレンド具合によって5つに現れた五大元素(5elements)のうちの一つ。 
ですが空の要素、はここまでの4つのエネルギーと少し印象が違ってきます。引力と斥力、2つのエネルギーのブレンド具合というとちょっとイメージしづらいかもしれません。

この空は、地・水・火・風の空以外のエネルギーが変化したり成り立ったり営まれたりしていることを許している、そんなエネルギーの状態。

空以外の要素が振る舞い存在している「空間」が空です。


 空と呼応する身体のパーツ 

ここまでは、火なら腰、風なら胸というように、私たちの身体でその要素を担っているパーツを紹介してきました。ですがこれもまた、空は印象が違っています。


身体のパーツという捉え方というよりも、ヨガやアーサナをしている自分という範囲で捉えたとき、自分の皮膚の内側に広がっている空間が空です。そしてその皮膚の内側の空間で、地・水・火・風の要素がそれぞれ変化したり営まれたりしていて、そのすべての変化・営みを許しているのが、空というエネルギーの質、状態ということになります。


その空間の中での変化をありのまま好きにさせている。そんな空の質には、受容や慈悲深さ、見守る、寄り添う、そんな表現がぴったりですね。


"空"を感じる身体の使い方 


ここまでのお話をシンプルにまとめます。 

空は空間のこと、私たちの身体レベルでは、皮膚の内側に空があってその他の4つの要素の変化や振る舞いを許している、そんなエネルギーの状態です。


では、ヨガや瞑想を行っていく際、空の要素を育んだり味わったりするには、どのような身体の使い方をしてゆく必要があるのでしょうか。 

空は身体の内に広がる空間を指してゆくので、身体のパーツを取り扱ってのアライメントのお話は当てはまりません。ですが、この空が優位に働いている部分としては、身体のより上部、胸から上にある首や頭となってきます。
そのため、首は常に力みなく力が抜けていること、頭の中は静けさが保たれていることが、私たちの心身のバランスにとっては自然な状態です。

この”頭の中を静けさで保つ”ということについては、瞑想ヨガを理解し実践する上でのビックトピックス。今回はこのことについては説明をしませんでしたが、折に触れてコラムに記してゆきたいと考えています。


空という要素、その質そのものを感じ、深め、味わうために、クラスではアーサナや瞑想を行う際の意識の向け方、保ち方について紹介し実践しました。


アーサナをひとつ行う際に、それを行う私たちの身体をひとつの空間としてとらえてみる。

その空間の中には、様々な感覚が沸き起こり、変化し、影響し合っている、ということに意識的になる。
その内側の営みすべてをとにかく徹底的に、まず聞いてみよう、見てみよう、感じてみようとする。

私たちは、このステップを急ぎ抜かして、その先の調整を急いでしまいがちです。

どうしたら、良くなるか。
何をしたら、いいのか。
きっとみんな、そこがスタートラインですよね。


私自身も例外なく同じところからスタートしてきましたが、空の要素への理解の深まりを大切にしながらヨガや瞑想を実践し続けて感じることがあります。

付け加えることは、本当に素晴らしい。
調整し、思う方に進んでゆこうとすることは、本当に必要なこと。

と同時に感じています、強く。

今この時を、そのまま、ありのままを、ただ受け取ってみる、感じてみる、聞いていようとすることも、同じくらい価値があり、意味が有る。
ありのままを受け取ろうとすることは、勇気がいることだし、とても有意義なこと、って。


ヨガを商売にする以上、求められるのは前者かもしれません。
クラスに参加していただくのなら、より有意義な方法論をお伝えしてゆきたいと私も思うし、みなさんもそんな方法や実感を探しに足を運んでくださるものだと思います。
そんな中、私はそういった面はもちろんのこと、出来るだけヨガそのものを伝えてゆければと思っています。
さらにその実感が確実に深まる場として、おうちで一人でもそれを実践するだけのモチベーションと体験を重ねられる場として、みなさまに集っていただくことも目指してゆきたいと思っています。

ヨガそのものには、確実に後者が含まれています。
だから近年はクラスに座法瞑想を取り入れることにしました。今まで以上に、アーサナを瞑想的に行うということを大切にもしています。アーサナを瞑想的に行うということは、この後者の意識を大切にしながらアーサナを行うということです。

だから今回のこのテーマは、私が多くのヨガを実践する方々に向けて強くメッセージさせていただきたいところでもあったりします。

空間で起こっていることをちゃんと見て、聞いて、感じて。だからこそ、何が必要か、どうしたら良いのか、その答えを比較的シンプルに見つけることが出来ます。
考えだけを、想いだけを、結果だけを尊重しすぎずに(そうであることに気づいてもいないこともあります)、生身の身体、その皮膚の内側の空間に寄り添う時間が、私たちにはもっと必要です。

そのことの意味、有意義さを私はこれからも伝えてゆきたいと思いますから、どうぞみなさんもこの空の要素を通じてより意識的に、そういう過ごし方をマットの上から大切にしていただければと思います。


そしてそのようにヨガを実践してきて確実に感じていること。

例え意のままにならぬことがあっても、そんな感覚と共に過ごすことができるようになってきたこと。
身体レベルで深く受け入れるから、その上でその時できることを精一杯形にしようと思えること。
そんな積み重ねを通じて、どんな瞬間もより自分がより自然体で過ごしているなあって瞬間が増えてきて、それが心地よいということ。

要するに、自分らしいという感覚とすごく近しい関係を保っていて、それが私にとってはとても心地よいということです。それは確実にヨガを瞑想的に実践してきたことでのギフトだと感じています。


空の要素への理解、その空の中に移ろうその他の要素をどう見守ってゆくかという実践の積み重ねは、確実に瞑想ヨガをもう一段階深め、その深まりがみなさんの日常生活に、みなさんの自分らしさにステキにつなげてくれると、私は確信しています!!


そう理解したなら、実践するのみ!
実感したなら、積み重ねるのみ!!


(ちなみにこの感覚を私自身がぐんと深めることが出来たと実感しているのは、長年実践している陰ヨガによるところが大きいです。そんな陰ヨガのステキなイベントにお招きいただき、講師を務めさせていただきます。イベント「静寂に包まれる 秋の陰ヨガとメディテーション」詳細はこちらです。(←ここで告知?!(笑))

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