『5elements』4.火

今回は3つ目の要素、『火』について綴ってゆきます。


繰り返しとなりますが、ポイントは3つ! 


1.地・水・火・風・空とは、どんな要素? 


2.それは身体のどの部分に優位に働いているの?心身にどう影響しているの? 


 3.その要素を実感したり育んだりするための身体の使い方は? 


"火"の要素 

3番目に紹介するのは"火"の要素です。 

火の要素も、2種類のエネルギーの振る舞いである引力と斥力をベースに、そのブレンド具合によって5つに現れた五大元素(5elements)のうちの一つ。
それは斥力である”分離”のエネルギーの状態です。 

ここでいう火のイメージは、空気を含んで軽やかに舞い上がる炎のイメージ、離れよう離れようとするエネルギーの状態です。

そんな分離エネルギーの状態は、軽さ、伸びやかさ、動的、ポジティブなどなど、様々な言葉で表現することができます。 



火と呼応する身体のパーツ 

私たちの身体でこの"火"の要素を担っているパーツは"腰"です。


腰というと部位としてピンポイントにイメージされるかもしれませんが、私がコラムやクラスで腰(または腰の領域)という際には、より立体的に広範囲な部分を示してゆきたいと思います。

腰の範囲を確認しよう


1.骨盤の左右にある骨、腰骨とか言われる部分。腸骨という部位があります。
ぞうさんのお耳のような形、その上の触れられる部分ですから今触れて確認してみてください。


2.みぞおちを頂点に左右斜め下に位置する骨、肋骨の一番下の部分があります。


3.1と2の間、前面は骨がないところ、背面は背骨の腰椎を含んでいる部位。
そこ全体のスペースを指してゆきます。


この分離のエネルギーは、腰のスペースを軽やかな炎のように立ち昇っているのが自然。 
それはちょうど、下向きの地の結合エネルギーとは真逆。相反する流れとなっています。


この炎のような分離のエネルギーから、私たちの身体や心は"軽やかさ”を受け取っています。
『良いことがあると、腰はすっと自然と伸びる。』私の師である綿本先生は、日々の中での気分と身体の関係性をとてもわかりやすく伝えてくれるのですが、私個人の実感としてもこの腰に関してはことさら、日常の中にそのつながりが顕著に現れている部分のように感じます。


ホント、いいことがあると腰がハッと伸びます(笑)。
気乗りせずなかなか行動に移せないようなときには、まさに”腰が重い”という言葉の通り(笑)。


 "火"を感じる身体の使い方 


ここまでのお話をシンプルにまとめます。 

火の要素は分離のエネルギー。

それは私たちの身体レベルでは腰に優位に働き、心身に軽やかさがもたらされている、ということですね。

では、ヨガや瞑想を行っていく際、この腰により分離の要素を育んだり味わったりするには、どのような身体の使い方をしてゆく必要があるのでしょうか。

目的を再確認した上で"アライメント"をご紹介してゆきます。 


どのように身体を使ってゆくと、軽やかさを腰に感じることができるのか。
それには、火の要素を担う腰のアライメントを"スペースのある状態"にしてゆくことがとっても大切です。

そのためにクラスでは、腰のスペースの下にあたる腸骨を含む骨盤全体と、腰のスペースにあたる肋骨下部を含む胸骨を引き離すような身体の使い方を実践しました。
⇒胸の中心を顎の方に向かって穏やかに引き上げる。息を吸ってゆく時にそのことは意識しやすくなります。

そして、息を吐いてゆく時にはその引き上がった胸の高さを保ち続けてゆく意識を浸透させました。
⇒もちろん吐く息をもたらす身体の動きに連動して少しは下がってきます。が、積極的に下げ緩めてしまわないように保ち続けておきます。

 

そんなアライメントを大切にしてみると、腰の中にはしっかりと縦長の空間が感じられてきます。

するとその空間の中にある背骨が伸び伸びと軽やかに立ち昇りやすく、上向きにエネルギーが流れてゆく感覚に出逢えるはずです。


今シリーズを通じても、1harmony yoga全体で瞑想ヨガをお伝えする上でみなさまにシェアしているアライメントは、”身体の構造に対して無理がないこと”。
それには関連する身体の仕組みを知った上で、その構造に対して無理がなく、かつ最大限にそれが活かされてゆく状態へと導いてゆくことが大切だと感じています。


私自身、身体全体の仕組みに対しての知識はまだまだ勉強中なのですが(頑張ります!)、

マットの上から日常へ、その瞑想的な感覚を引き出してくれる仕組みを、できるだけシンプルにアーサナと絡めながらお伝えし続けているつもりです。


だから腰に関しても、仕組みや役割を知った上で、そういうアライメントを取ると、どんな実感が沸くのか。軽さの実感はあるか、育みやすいか。

みなさまも実践の中で確かめてみてくださいね。 

また、腰が縦に伸びているということは、背骨でいうところの腰椎も縦方向にスペースを広げているということにもつながってくるのですが、

てっとり早く背骨自体を伸ばそうとすると、表面の筋肉を力ませすぎてしまうこともお伝えしておきます。


腹筋や背筋、その表面をぎゅっと力ませつことでも背骨の伸びのようなものを感じることはできますが、それは”持続可能”ではなく短期間で消耗してしまうタイプの伸び。
力みでの背骨を伸ばそうとしていないかも、実践の中でぜひ確認してみてください。 


まずはイメージでも構わないから、上半身に立体的に縦長の空間を作ってゆく、感じてゆく。
するとそんな身体に導かれるように、心にも何とも言えない爽快な軽やかさ、凛とした伸びやかさを感じることができますよ。


揺らぎながらも空に向けて立ち昇る炎。

凛と一方向に向かおうとする感覚に出逢えることでしょう。

1harmony yoga

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