『調整~ヨガ的な努力』1.妨げているもの

3月4月のシリーズ『調整~ヨガ的な努力』では

身体を”調整すること”について、

瞑想の深まり【ありのままの自然さを受け入れていく感覚】を助けてゆくような

ヨガ的な努力の仕方を

”ほぐす”ということにフォーカスしながら紹介し実践してゆきたいと思います。



変化の中にある


調整するその先にあるものは自分自身。

身体や心の振る舞い、頭の中で考えていることなど、ですね。


まず、このどれもが常に変化しているものだということを、

最初に理解しておきましょう。


いやいや、自分は日々そんなに変化していないよ?

いつも同じだよ?と感じるかもしれませんが、

季節の流れの中の変化のように、

長期的にはもちろん、短いスパンの中でも微細に変化は起こっています。


そんな自分自身の内側で繰り広げられていく変化は、

様々なものの影響をも受けています。

例えば海と風の関係のように。

風がなければ凪、風があれば波が立つ、というような具合です。


ヨガや瞑想をすることは

”変化の中にある”という日常に埋もれがちな感覚を

目の当たりに感じ取ることでもあるのです。



窮屈でない”調整”を


”調整”というと、

例えば10という完璧な状態があって1を10に出来たら調整できた!というような、

ここが調整の正解!という鉄板の状態に向かっていくイメージが沸くかもしれません。


確かに、そのような状態が”ない”とは言えません。

それは”本当の自分”を体験している状態。

人生をかけて学び取り組んでゆく壮大な調整の先では、

ヨガ哲学に示されているような鉄板の状態に出逢ってゆくことになります。


私自身はそういう部分への探究心もあるため、

それに応えてくれるヨガの懐の深さにとても魅力を感じています。

だから、人生をかけて壮大な調整にチャレンジしているつもりです。


ですが、今言える確かなことは、

私自身はもちろんそのゴールにまだまだたどり着いてはおらず(笑)

そんな中、極端な話、私がもしも、

『悟れてないから、私は日々ヨガに失敗してる!』

そんな風に現状を捉え出したら、

日々ヨガをすることはとても窮屈なことになってしまいますよね。


ですからこのシリーズでは、

そんな壮大な調整の存在もチラチラ視野にはいれながらも(笑)

もう少し身近な調整についてお話を進めてゆきたいと思います。


もしもあなたの中に、

ヨガの調整=こういう完璧な、鉄板な状態になること!

そんな捉え方しかなかったら、

そのことがヨガをすること自体に

窮屈さを生んでしまうのではないかな、と感じます。


常に変化するということは、バランスの中にあるということです。


生まれ持った気質や形作られた性格にも影響を受けながら、

今いる場所、していること、置かれた環境など、

ざまざまな要因が絡み合って

みんなそれぞれ違っている

そういうバランスの中に私たちはいるのです。


そう捉えてみたのなら、

常に変化するバランスの中で完璧な状態を見出そうとするような、

そんな窮屈な調整のイメージを手放しやすくなるのではないかと思います。



妨げているものの先に


そもそもヨガや瞑想で【ありのままの自然さを受け入れていく感覚】を育むことは

自分のバランスをいいところにおいてゆくような力を

目覚めさせていく取り組みなのだと、

長くヨガを続けてきて実感しています。


そんな貴重な実感の深まりが、今回のシリーズを形にした最大の理由。

みなさんと分かち合えたらと思うところです!


自分の中からバランスを取っていこうとする力、

アンバランスを解消しようとしてゆく力を

呼び起こして行く取り組みなのです。


『呼び起こしている』といったのは、

そもそも私も含めて多くの人は、

自分自身の自然なバランスや本来の調子の良さはどんな感じか、

よくわからないというのが現状ですよね。


だから外側から何か良さそうなものを付け加えて

良くしてゆこうと努力したりするのです。


でも本来はちゃんと、あるのです。


常に変化するバランスの中で、

その自然なバランスにあろうとすることを妨げている、

ちょっとしたものから深いものまで、

様々な要素・要因があります。


何かが妨げている。

だから不自然で、滞っていて、緊張があって、

それをアンバランスと感じている。


そんな中、アーサナやヨガ的な努力で働きかけることによって、

『なんかすっきりしたな、なんかいいな』ってなるのは、

そもそも自分の中にその感覚がちゃんとあって、

そこに再びたどり着いたから。


でも日常の中ではそれがどこにあるかもわからないくらい程

私たちはずいぶんと遠くに来ていたり、

意識の向け方が耕されていないために、

その居場所を見失っているわけです。


だからこそ、アプローチがそこに再びたどり着く道を

示してくれるのです。

アプローチはその状態を新たに作ってゆくもののようで、

でも実際には、すでにある故郷へ私たちを還してくれるものだと感じています。


余談ですがだからこそ、アプローチそのものの質もとても大切で、

それゆえ、様々な種類のヨガがあり、

そこにはたくさんの呼吸法やアーサナがありと、

現在ではそのアプローチはどんどん多様化していますが、

それも自然なことですよね。

100人いれば100通りの道があって、

それぞれが故郷に通じる道をより明確に感じられるアプローチに

自然と惹かれるものですから。


そんなわけで、調整することは何か新しいものを得るようで、

実際には自分がもっている力や自然な状態を、

そこへ通じる道を取り戻してゆく、そんな作業。


その結果受け取るのは、

新鮮なようで、懐かしい、あたたかい、

そんな安心感あふれる実感です。


まずは、妨げているものを”ほぐす”というアプローチを道しるべにしながら、

これから2ヶ月かけて理解と実感を深めてゆきましょう!

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