『身体の声を聞く』6.全体を、聞く

今回の『6.全体を、聞く』は、前回の『5.じっくり、聞く』とセットで必要となってくる感覚です。
前回のコラムもご覧いただきながら理解を深めてみてください!
前回のクラスでは、マットの上でアーサナを行いながら、1つの対象について出来るだけじっくり繊細に感じる取ることを練習しました。

今回もまずはそこから始まります。

でも、今回お伝えし実感したいことは、そこで終わってしまわないように、ということです。
前回の落とし穴的な一面ともつながるお話となります。

マットの上では常に、自分自身と向き合うところからスタートしてゆきますね。

そして皮膚の内側の感覚に没頭するかのように、そこにあるものを繊細にじっくりと受け取り感じ取ってゆくプロセスを経てゆきます。

そのことは本来、自分や自分以外のものという境界を和らげるためにこそ深めていることなのだということを、ここで改めて大切に捉えておきましょう。

というのも、繊細さが自分自身にだけ向いてしまうとアンバランスな状態が起きてしまいます。

繊細に味わったその内面に味わう調和を守りたくて外側で起きていることに対して過敏になっていたり、
ヨガをしているときが心地良いだけに逆に日常が窮屈に感じられたりするときには、視野を広げてゆく必要があります。

このアンバランスについては『4.平等に見守る』の"内も外も平等に見守る"のところでもお話しました。

外側の世界を忘れるくらい、それほどに繊細に内側を味わうことがいつでもスタートです。
そしてそんな風に繊細にじっくり受け取ることによって育まれるものが、自分の外側の世界をも平等に眺めてゆく下準備となって繋がってゆくことが、本来の自然な流れです。

自分自身とじっくり向き合うことは、下準備という言葉は似合わないほどに得るものがとても多い充実した取り組みだからか、捉える範囲を逆に狭めてしまうことがありますが、
そうした実感は自分の内側だけにとどめず、自分を含みながらも全体的に捉える視野の広さも大切に育んでゆきましょう。

全体的に捉えていれば、広げよう、繋げようとしなくても、それは自然と外側ににじみ出て広がってゆくものです。

全体的に捉えるコツ

では、じっくり繊細に受け取ることと、全体的に捉えることを繋げるコツを紹介してゆきます。

ひとつひとつをじっくり繊細に感じてゆくことには変わりありません。
そのまま、その対象の数が増えてゆく、そんなイメージです。

視野広く全体的に捉えるというと、繊細さが薄まってぼんやりしているようなイメージを受けるかもしれませんが、そうではありません。
向き合う対象ひとつひとつをじっくり繊細に捉えていることに変わりなく、ただその数が増えてゆくのです。

自分自身の内面をじっくり繊細に感じてみると、そこには新鮮で個性的な感覚たちが織り成すものすごいドラマがあることに気付くと思います。

そういうことが自分と同じように自分以外の人や出来事にも起きていると全体的にも捉えてみたら、
内容は違えど、それぞれにものすごいドラマがあるというその事実に違いはなく、
そういう意味で自分と自分以外を分け隔てる必要はなくなります。
全ては繋がっている、そんなヨガ的で瞑想的な感覚がより日常的に感じられるのではないでしょうか。

いくらヨガや瞑想のゴールが全てのありのままを見守ることで全てのなかにある繋がりを感じることであっても、いきなり他人と私は同じ!なんて感じることは難しいことです。

だからこそ、まず自分自身に対してその内面、身体や心で起きているドラマを、親しみを込めてありのまま見守り受け入れる練習をしてゆくことで、
外側で起こっていることの中にもきっと起きているドラマを汲み取る力を育み、さらにそのありのままを見守り受け入れる柔らかさを育むことに繋がってゆくのです。

対、自分→1対1だったときの向き合い方を、どんなに向き合う対象が増えたとしても、同じようにしてゆけば良いだけ。
対1に心を込めて耳を傾けるように、同じように、対100に心を込めて耳を傾けるだけです。

そういうわけで、対1→マットの上でまず自分自身とどう向き合うのか、そのブラッシュアップはとても大切なことだと感じています。
(だから対1=対自分の質を高められるようなシリーズを1年の最初に紹介し実践してゆきたいと思いました!)

そしてまた、対1の質をどのくらいの数までなら保てるのかという、現状のキャパシティーがそれぞれあるとも思います。

今は対3くらいが精一杯だとしても、きっときっと自分を取り巻く全ての人や出来事に対して、同じように振る舞えるときはくる!!

その始まりはいつだって、対、自分。

自分を含む全てとの日常での接し方は、マットの上に現れてくるもの。
だからこそ、マットの上から始め、マットの外に広げてゆく視野の広さを大切にしてゆきましょう。

マットの上で素敵な感覚と出逢ったのならどうぞ自信を持って!
その感覚が日常へと広がり繋がっていることを、見守り、楽しんでください!!

1harmony yoga

yoga and meditation