『瞑想ヨガと呼吸のきほん』序章1.呼吸はどんな存在?

今している「呼吸」に意識をむけてみましょう。


どうですか?どんな感じですか?


感じてみた上で、漠然とで構いません。
「呼吸」はどんな存在でしょうか?

想いを巡らせてみてください。


多くの方はヨガをスタートして初めて、呼吸についてより多くの意識を向けるようになったのではないでしょうか。私自身もヨガに出会うまで、「呼吸」について、入念に特別に意識したことはありませんでした。

そんな私がヨガをする中で、意識が呼吸とつながった最初の体験をよく覚えています。
初心者の頃の私が通っていたヨガスタジオ、そちらの先生が「ヨガでは鼻呼吸をしましょう」そう教えてくれて、本なんかでもよく目にしていたため、勧められてはじめて鼻呼吸をしてみようと試みたのですが。。。

うまくいかない!苦しい!!

そして気づきました。そのときまで自分はずっと口で呼吸をしていたということに。
だから最初は鼻呼吸することがとても難しかったことをとても鮮明に覚えています。自分にはないものだったから妙にこだわって努力して鼻呼吸をして、酸欠気味になったこともありました(笑)。


そんな私を見て先生が「じゃあ、鼻で吸って口で吐いてみて」とか「苦しかったら無理をしないで」と。優しかったんです。方法や出来・不出来に囚われることなく、私を気遣ってくれていたんだなって、今になってその優しさを受け取れます。
その時は、それでも鼻で頑張っていた自分(笑)。
なんかうまい方法教えてよ!くらいに思っていた自分(笑)。

その後もなかなか快適に鼻呼吸をすることができず、だんだん現状を認めるように、苦しかったら口で吐くようになりました。
だって、苦しかったから。トライはしたものの、苦しかったから。


そして確かに、方法に囚われずに口で息を吐いてみると、吹き抜けたように呼吸がとても心地よくなることにも気づきました。そして鼻だろうが口だろうが、こういう心地いい呼吸を感じていたい。そう思うようになりました。


その後のことは断片的な記憶しかありませんが、鼻呼吸をより自然に為すまでは、わりと長い時間が必要だったことは確かです。


何かを提案してもらってはじめて現状に気づき、そこから「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」とより関心や興味を持つようになり、新しい方法にトライして、するっとうまくいったりこだわってより不自然になったり。そしていつのまにか流れるように流れて自然とこなれていく。


方法を通じて実感に出会い(鼻呼吸という方法に出会い、挫折という実感を経て(笑))、口呼吸混じりだったけど受け取ることのできた、豊かで心地のいい実感を頼りに、今では自然と鼻呼吸をしている私がいます。私は生まれてから今日までずっと鼻呼吸ですけど?くらい、鼻呼吸が自然になった私がいます。


呼吸をはじめとしてヨガで体験してきた変化はいつもこんな風でした。


無理がなく、自然で、かつリバウンドがない。
その分、時間はかかるかもしれない。
でもなんだか、そのプロセスは気づきと府に落ちる実感に満ちている。

私たちはまず「呼吸」をより意識するということをヨガに提案してもらい、そのことではじめて「呼吸」に意識を向けているのですね。


そして、改めて。

「呼吸」

どんな存在でしょうか?


ヨガ哲学とか、瞑想ヨガを深めるとか、そういうことを後にしてでも、とにかく一番にお伝えしたいことがあり、序章を書く事にしました。


「呼吸」
こんなに尊いものって、ありません。


当たり前にしている呼吸。でも、永遠ではありません。
呼吸があるお陰で私たちは私たちとして今ここに存在することができています。
呼吸を感じるとき、呼吸を意識するとき、私たちは「自分」を目の当たりにし「命」を目の当たりにしています。


そんなありがたい呼吸。


私の師である綿本彰先生は「ありがたい=有難い=有ることが難しい」昔からそう教えてくれています。文字から飛び込んでくるこの感じが、私はとても好きです。

そんな有難い呼吸を思う存分感じるために。

そのために、いろいろなポーズ=アーサナを行っていく。
とってもシンプルです。
そしてこれが1harmony yogaで大切にしている呼吸についての実感です。


ポーズ=アーサナを呼吸を味わうための姿勢だと捉えれば、身体が硬いからヨガは向いてないなんてことは全くないんだ!理解してもらえますよね。ご自身の現状に寄り添いながら、そこからほんの少しでも、より自然に還れるような、そんな道しるべとしてのヨガを重ねていただけるわけです。


そして、そんな尊い呼吸を存分に味わうひとときの素晴らしさ、贅沢さ。
そのひとときを確かな実感として積み重ねてゆくためにも、呼吸についてのお話、仕組みや役割を理解しながら実践してゆくのが今回のシリーズ「瞑想ヨガと呼吸のきほん」です。

2ヶ月間、呼吸にまつわる様々なことをクラスやコラムでお伝えしていきます。
ヨガの枠組みの中での役割も説明するし、どんなプロセスや方向性を持つか紹介し、提案します。


でも忘れないでくださいね。


吸う息を感じる度、吐く息を感じる度、自分は過去でも未来でもなく「今ここにいる」という、そんな確かな実感を受け取っているということ。

上手であろうが下手であろうが、その呼吸を尊重しその呼吸を味わうことは、自分を抱きしめること。自己受容の感覚を皮膚の内側いっぱいに自分に向けているんだってこと。


自分のままで、今ここにいる。
そんな実感を育んでいくこと、それが私がみなさんと共有している瞑想ヨガです。


みんなが平等に持っている「呼吸」から始まる、日々のちょっとした、でもものすごい満ち足りた幸せ。一緒に育みましょう!!


1harmony yoga

yoga and meditation